2019年度を振り返ってみた

すでに5月も半ばだし、世界は変わってしまった感あるんですが、2019年度振り返り。 仕事のこと 新しいこと、これはこの部署の仕事って割り当てられないようなこと、が次々に持ち込まれる1年でした。 図書館のほうからは、考えたり、分析したりして、提案する…

シェアードプリントとは何か(ver. 2020)

と、今年の抱負のようなことを書きます。過去にこのようなものを書きましたが、アップデート版です。 spica.hatenablog.jp 最近、Wikipedia英語版にシェアードプリントの項目ができたようです。 ざっくり理解するにはこの項目がよいのではないかという気がし…

2018年度を振り返ってみた

3月はまだあと2日ある!絶賛ロスタイム進行中ですが、年度振り返り。 仕事のこと 春~夏は去年に引き続き、情報の探し方を教える人になってた。20コマ近く喋った。 去年の蓄積があるから楽になるかなと思ったけど、やっぱり今年も学生さんのテーマを聞いたら…

シェアードプリントを成功させるために考えておくべきこと:各論(2)対象資料の選定

各論つづき。 今回は「どんな資料をシェアードプリントの対象にするか」がテーマです。spica.hatenablog.jp 特定の出版社の雑誌 BTAA SPR(集中型) フェーズ1:Elsevier、Wiley、Springerの雑誌。2015年からはOxford University Press、Cambridge Universit…

シェアードプリントを成功させるために考えておくべきこと:各論(1)参加資格

前回記事で、「シェアードプリントを成功させるために考えておくべきこと」をざっくり書きましたが、ここからは各要素についてもう少し触れてみます。 各要素を列挙してみたはいいものの、その個々の要素について聞かれたときに紹介すべきトピックは何だろう…

シェアードプリントを成功させるために考えておくべきこと

をずっと考えているわけですが。 そのための種がいくつか集まってきて、ようやくちょっとずつ線につながりだしたところです。初心に戻って、総論的な論文の内容をまとめておく。 【シェアードプリントコレクションのための持続可能なガバナンスとビジネスモ…

2017年度を振り返ってみた

もう4月も終わろうとしていますが2017年度振り返り。 仕事のこと 劇的というほどではないけどそこそこ変化の年。上司も変わったし組織も変わった。 組織再編はいろんな人の思惑が見え隠れしてちょっと疲れ気味だったかも。所属では上司や先輩と協力して、新…

シェアードプリントのためのコレクション分析手法

短期集中で読んだので勢いでまとめ。シェアードプリントを始めるにあたって重要な、でも結構大変なプロセスとして「参加館全体のコレクション分析」というのがある。シェアードプリントは資料の保存責任を分担するもので、「この資料は○○大学」「あの資料は×…

2016年度を振り返ってみた

年末に書けなかったので年度の振り返りということにしてみた。 仕事のこと 育児休暇を終え、4月末に職場に復帰。サービス系の仕事を中心に、なんかいろいろやる人になった。はっきりした担当業務はあんまりなかった。あ、ILL依頼はやってた。 メンテナンスさ…

シェアードプリント新刊

シェアードプリントに関する新しい本がALAから出ています。 www.alastore.ala.org手元に届いたのでさっそく中身をぱらぱらと見てみました。 Part I:概論 第1章 シェアードプリントがカバーする領域について 第2章 シェアードプリント構築に必要なガバナンス…

2015年を振り返ってみた

今年はまるっと育児休暇。小さな世界で生きていましたが、すごいスピードで成長していく息子を近くでずっと見ていられるという、かけがえのない一年でした。 育児のこと こどもが生まれての一番の変化は、当たり前ですが、生活の主体が自分ではない他人にな…

シェアードプリントの事例

2015アップデート版。自分の勉強用にぽちぽち記録しているwikiがあるので、その一部を公開します。 http://sharedprint.wiki.fc2.com/ ちゃんとした内容は実際の各プログラムのWebサイトを見て確かめてください。 リンク切れ、間違いなど多々あるかと思いま…

シェアードプリントとは何か

大変ざっくりとしたタイトルですが、「シェアードプリント」の定義やなぜシェアードプリントに取り組むのか、その課題、など概念的なことを、以前の記事↓をアップデートする気持ちで書いてみます。Shared Printのお話(その1) - 夢のはじまり、spica.hatena…

集中型シェアードプリントの将来構想

集中型シェアードプリントの事例について調べる上で、まずは現状存在するその共同書庫がどんな施設なのか、どんな運営をしているのか、といった情報を重点的に見てきたのですが、いくつかの施設では、Webサイトに「将来構想」なるものが置かれていることも気…

2014年を振り返ってみた

ほとんど記事書いてないブログですが、今年もこのエントリを。 1月 ゲスの極み乙女。 - キラーボール (Official Music Video) - YouTube仕事始めは1週間のアメリカ東海岸出張から。 飛行機がとばない、大寒波襲来などのトラブルはありつつも、 無事に全行程…

保存書庫の書架システム

大学図書館等のいわゆる「保存書庫」で使われている書架について。 時々お尋ねをいただくことがあったので、自分の整理のためにも、北米の事例を一度まとめておきます。 事例はおそらく山ほどあると思うのですが、現時点で集められている分ということで。な…

冊子体資料の保存・除却戦略

ARLの調査報告書、SPEC Kit 337: Print Retention Decision Makingの紹介です。 SPEC Kit 337 Print Retention Decision Making(冊子体保存に関する意思決定) Scott Britton(Boston College) John Renaud(University of California, Irvine)2013年10月…

2013年を振り返ってみた

今年も音楽シリーズでいきたいと思います。 (偏りすぎなところはつっこまないでください) 1月 サカナクション - 僕と花(MUSIC VIDEO) - YouTube事務系の先輩と研修を企画。 昨年からずっと、事務職員と図書職員との間に隔たりを感じていて、 それを少し…

冊子体PDAの事例まとめ(2) 2007-2009

冊子体PDAの事例まとめ続き。 2007: ブリガムヤング大学 教員からILLリクエストのあった、どの図書館からも借りられない本を購入 灰色文献、新刊本などが多い Alder, N. L. (2007). Direct purchase as a function of interlibrary loan: Buying books versu…

冊子体PDAの事例まとめ(1) 1999-2006

読みっぱなしで放置していた、冊子体PDA*1の事例まとめ。 以下の論文を順番に訳したものです。Patron-Driven Purchase on Demand Programs for Printed Books and Similar Materials: A Chronological Review and Summary of Findings / David C. Tyler, M.A…

Shared Printのお話(その2)

つづき。図書の共同保存HathiTrust 概要 デジタル化資料のリポジトリ 参加機関76(コンソーシアム2、個別機関74) 参加館一覧 Hathi=ヒンディー語で「象」(「大きくて強い」「決して忘れない、賢い」「安全」「信頼できる」) ミッション:人類の知識の記…

Shared Printのお話(その1)

Shared Print=紙の資料の共同保存、のお話。なぜShared Printが必要か 以下の論文に詳しく書いてあります。 (訳)紙媒体資料の共同管理の緊急性 | 市古 みどり | 大学図書館研究 抄録を読んでいただくだけでもだいたいわかるのですが、乱暴にまとめると、…

(紹介)蔵書構築に関する教科書

蔵書構築、蔵書管理に関する教科書的な本、 「Fundamentals of Collection Development and Management」(2nd ed.)の見出し拾い読み。 自分的メモ。 Fundamentals of Collection Development and Management作者: Peggy Johnson出版社/メーカー: Amer Libr…

2012年を振り返ってみた

2012年もあとわずか。今年は本当にいろいろなことがあった一年でした。 振り返るためには、twitterを眺めるのがいちばんよいのですが、 そのときそのときの感情がそのときによく聴いていた音楽とリンクしていることも多いので、音楽プレイヤーを眺めながら、…

つくば訪問記

12月19日(水)、つくばに遊びに行きました。 午前中に筑波大学中央図書館、筑波大学図書館情報学図書館を見せていただき。 午後に図書館系勉強会に参加させていただき、 お昼ごはんに連れて行ってもらった後、 農林水産研究情報総合センターを訪問し、案内…

ILLを契機としたPDAの最初の事例

久しぶりにPDA(Patron-Driven Acquisition)の話題を。 9月に日本大学・小山先生の以下の文献が発表されました。CA1777 - 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司 | カレント…

夏休みのおもいで

(たいしたことは書いてません。ゆるゆるいきます。)8月も終わってしまいました。PDAのことはあいかわらず(亀さんのスピードで)読んでいますが、 ちょっと事情があってここに書くのはしばらくお休みです。 また時間をおいてそのうち。8月は仕事がわりとた…

(紹介)Patron-Driven Acquisitions: History and Best Practices

引き続きPDA(Patron-Driven Acquisitions)の話題です。こんな本が出てるよ、と教えてもらってはや数か月。 ようやく手に取ることができました。Patron-Driven Acquisitions: History And Best Practices (Current Topics in Library and Information Pract…

本を選ぶのは誰か: PDAについて調べたこと

いまの部署のお仕事のひとつに、選書があります。といっても新刊については他の部署の方に選書してもらったものを取りまとめ、最終的な判断をするのみなのですが、時には蔵書構成の観点から自ら選択しますし、寄贈図書についてはすべて判断します。これまで…

NIIオープンハウス2012・参加記録 その3

参加させていただいたので記録。その3。最後です。 配布資料なしだったので、自分のとったメモのみで作成です。ご了承ください。 2012年6月8日(金) 国立情報学研究所オープンハウス2012 http://www.nii.ac.jp/event/openhouse/ 電子ブック 学術電子教科書…