NIIオープンハウス2012・参加記録 その2

参加させていただいたので記録。その2。
はしょっているところも多々ありますし、自分のメモ書き頼りなので、
かたつむりさんの記録やUSTREAMもご参照ください。

2012年6月8日(金)
国立情報学研究所オープンハウス2012
http://www.nii.ac.jp/event/openhouse/

大学図書館と共に拓く新たな学術コンテンツ基盤の地平
Part2:大学図書館とNIIの連携がもたらすもの
OJT(実務研修),JUSTICE,そして~


オンライン共同分担目録方式の最適化に向けて -国立国会図書館「公共的書誌基盤」活用可能性の検討- / 山本豪さん(鳴門教育大学
  • 平成22年度に、
    • CATで作成された国内出版物の書誌:約14万件
    • うち、JPMARC利用:約25,000件
    • JPMARCに追加された書誌:約18万件
  • JPMARC使われてない?出版されてからJPMARCができるまでに約30~40日かかるから?
  • スピードアップ必要!
  • そこで、こうしたら
    NDL新着書誌:出版情報をNDLが一括登録→(NIIで形式変換)→CAT新着書誌
    • NDL新着書誌:NDLにて修正し、作成完了書誌に
    • CAT新着書誌:各CAT参加館が所蔵登録や修正、NDLの作成完了書誌も反映しつつ
  • そのために、NDL→NACSIS-CATへの形式変換のための変換マッピング表を作成
  • わかった課題
    • NDLとCATで合わない項目
    • 情報の内容・粒度が異なる
    • 機械的に特定の項目に対応させられないものあり
    • 書誌作成単位が異なる
  • 詳細
質疑メモ
  • すでにあるものを上手に使うには?というのが出発点
  • ユーザに見せるものとして、目録の内容は本当にこれでいいのかと思うことがある。
    • 目録で提供している内容はユーザが必要とするものなのか
    • CATのルールはユーザに不便を強いていないか
    • 「ユーザが求める内容」を記述するためにも、既存のもので使えるものは使って省力化する必要があると思う


NII実務研修報告 / 柴田育子さん(一橋大学
  • JUSTICE事務局業務を通してのOJT+個別研修課題
  • OJT
    • さまざまな情報交換:ICOLCへの参加、海外コンソーシアムの情報収集
  • 個別研修課題
    • バックファイルに関する調査(聞き取り、アンケートなど)
      • 出版社が扱うバックファイル製品の調査
      • 各国コンソーシアムの国レベルでのバックファイル整備状況の調査
      • JUSTICE参加館のバックファイルに関するニーズ調査

調査結果は以下で発表?資料はJUSTICEの参加館ONLYページ?
http://www.nii.ac.jp/content/justice/news/2012/0105111529.php

  • 得たもの
    • 全体的にとらえる視野
    • 出版社交渉術:その可能性(=参加館の大きさ)と限界(=ビジネスモデルの硬直化)
  • 課題
    • 契約業務は複雑化
    • (職員の)知識の共有と意識の底上げを(学生はデジタルネイティブだ!)
    • 継続的な知識経験の取得・継承
  • 詳細


NII実務研修報告 / 藤江雄太郎さん(大阪大学
  • OJT
    • 打ち合わせ・交渉への参加
    • 交渉術として、ただ単に値切るだけでなく逆提案(こういう契約モデルならもっと売れると思う、とか)することもあると学んだ
      (それだけの知識が必要だ...)
  • 個別研修課題
    • 電子資料契約実務必携
      • EJ、DB、E-bookの特徴
      • 契約に関する業務フロー、契約書の読み方
      • 統計の活用
      • 今後の動向
      • 用語集
  • 得たもの
    • 海外も含め、他の図書館の動向・対処法を知る
    • 情報共有の重要さと、それができる関係づくり
    • 図書館の現場にいると、短期的な問題解決に追われがちになるので、意識的に長期的展望を持つ必要性がある
  • 詳細


NII実務研修報告 / 西脇亜由子さん(明治大学
  • OJT
    • 国公私横断の組織で働く
  • 個別研修課題
    • 電子リソース利用統計のコンソーシアムによる活用に向けた調査・検討
      • 各種利用統計提供サービスに関する調査(国内・海外、メールや聞き取り調査)
  • 得たもの
    • 応力の広がり(サービス部門の人間も管理部門の知識は必要)
    • 一機関における視点とは異なる問題意識
    • 図書館コンソーシアムの意義と課題の再認識
  • 詳細


パネルディスカッション

相当雑多な感じです。すみません。

  • NIIが「お上」という幻想、NIIのプライド、いろんなものがないまぜ、時代は変わるのである
  • NIIはとても少ない人数(しかも何か特殊な訓練を受けている人たちではない)で日本を代表してOCLCとかに対応しているという実態
  • NIIの人は大学図書館の人とコミュニケーションを取るのに苦労している。その一因は大学図書館の人間がとっても受身だから。
  • 「NIIに何かしてもらおう」と思ってちゃダメ。
  • どうやってNIIと大学図書館がコミュニケーションを取るの?
    • API使っているんだからフィードバックとかしてコミュニケーションを取らないといけないと思いつつ、なかなかできてない。確かにNIIって遠い存在だった。
    • NII側はけっこうAPI活用しているとこの事例見てるよ、CiNii Booksの反応とかもTwitterとかでめっちゃ見てるよ
  • 業務委託の図書館員への研修機会は
    • CAT講習会とか
    • 業務委託という働き方の問題は大学側の問題であってNIIの問題ではない。
    • 職場を通したオフィシャルな研修じゃない場に出かけてみたら
  • 実務研修が終わったあとのNIIとのコミュニケーションは
    • 確かになかなかできてないけど、時々は顔を合わせての機会を持っていればなんとなくつながっていけると思う
  • NIIをどううまくビークルとして使っていくか。これは今後の大学(図書館)の独立性にかかわる問題だと思う。


感想とか
  • 実務研修の仕組み、育成ポストも同じだなと
  • 藤江さん、採用年度同じ
  • 電子資料契約実務必携は基本から本当に丁寧に書かれてるのがいい。(これがあれば卒論はもっと楽だったなぁ...)「契約の実務必携」だけじゃなくて、シリアルズクライシス、OAとは何かとか、パッケージ契約ってなに?とか。
  • 「図書館の現場にいると、短期的な問題解決に追われがちになるので、意識的に長期的展望を持つ必要性がある」に同意!(そのために自分は図書館の研究者さんとのお話の機会をとても大事に思ったりしている)
  • NIIさんの伝えたいことはよくわかったので、職場でもちゃんと伝えます。でも、じゃあ具体的に何をしたらいいかな?っていうのはまだよく見えてこない。